【修理】洗面所のKVK水栓蛇口からの水漏れを、自分で交換修理する。

水栓蛇口の水漏れを修理 DIY

洗面所の混合水栓の蛇口から、水がじわじわと漏れるようになりました。
水栓の中のカートリッジを自分で交換することで、修理することができました。
カートリッジの交換は水栓全てを外す必要はなく、上部のみ外せば可能です。

この記事はこんな人におすすめです。

・水道水栓の水漏れで困っている
・自分で修理できるか知りたい
・カートリッジの交換をしてみたい
・交換時の手順や注意点を詳しく知りたい

作業難易度そこそこ簡単
工具モーターレンチ MF230
KVKシングルレバーカートリッジ取外し工具 PG26
プラスドライバー
マイナスドライバーや小さいヘラ(なくてもOK)
ペンチ
作業目安1時間
用意するものKVK水栓 交換用カートリッジ PZKM110A
費用\7000ぐらい

修理する水栓は、KVKのKF389というものでした。
最初はこの型番(品番)がわからず、調べて判明しましたのでそれも書いています。

購入した工具と、交換する水栓カートリッジの一式です。

KVK水栓修理の交換カートリッジと工具

・右側のカーブがついている取り外し工具(PG26)は必須ではありません。
 あった方が安心でき、値段も安いので準備をおすすめします。
・左側のモーターレンチは、35mm幅以上のレンチがあれば不要です。

こちらは交換カートリッジ PZKM110A の付属物一式です。
交換時の位置確認用のシールとネジも付属しています。

KVK水栓の交換カートリッジの添付物一式

工具のうちモーターレンチと取り外し工具の2種、交換部品カートリッジは、私は楽天とAmazonとでそれぞれ安い方で購入しました。

修理、交換については自己責任でお願いします。

合計7000円程度で自己修理できましたが、自分でするリスクもあります。
迷いや不安があれば、修理業者さんの無料見積もりを取ってから考えるのもよいと思います。

水栓蛇口の水漏れ状況

今回水漏れしていた水栓は、洗面所の蛇口です。
温水・冷水を合わせて使用できる混合栓タイプです。
また、レバーを上にあげることで水が流れる「上げ吐水(とすい)」というタイプです。
知り合いの家の蛇口で、15年程度使用していると思われます。

水漏れの状況は、レバーの付け根からじわじわと水がにじむのと、蛇口の先端からもポタッと雫がおちる状態でした。
最初の段階では、レバーの付け根からの水が出てくるだけだったようですが、数か月すると蛇口からもにじみ出てくるようになっていました。
蛇口の先端は、20秒に1回ほどポタッと落ちる状態でした。

KVK水栓KF389水漏れ状況

交換する水栓と部品の調査方法

水栓の周りを調べてみると、本体にKVK と刻印がありました。
また型番なのかシールが貼られていましたが、ほぼ消えかかっており EK14 の文字だけが読み取れました。

KVK、EK14 を調べましたが、特に検索では見当たりませんでした。
たまたま水栓の説明書が残っており、型番(品番):KF389であることが判明しました。

KVK推薦の説明書と本体の刻印文字

KVKのホームページを参照して、見た目も同じなのでこの型番(品番)で大丈夫だろうと判断しました。

また、ネットで水栓の水漏れの原因を調べ、水栓内のカートリッジ交換で直ったとの書き込みが多くあったため、カートリッジを交換してみることにしました。
水を流すハンドルレバーの動きがおかしい、固いなども、カートリッジ交換で直ります。
KVKページにある下の分解図を参照して、交換カートリッジがPZKM110Aであることを確認しました。

KVK水栓KF389分解図と交換するカートリッジの位置づけ
引用:KVKホームページより 水栓KF389

KVKの水栓蛇口は種類が多いです。
品番(型番)の探し方と、作業対象の水栓に対応するカートリッジについて、以下のリンクでまとめています

水栓のカートリッジを交換修理する

交換前の準備

まず、蛇口の水がでないように水の元栓を止めます
絞めたら水栓のレバーを動かして、水が流れないことを確認します。

・水を止める止水栓は、洗面所の下にあります。
・普通の水道と同じで、時計回りで閉まります。
・必ず温水・冷水の両方を締めてから作業しましょう。

洗面所の元栓をしめる

また、忘れずに洗面所の流し口にフタをしておきましょう
ネジなどの部品を取りますので、流してしまうことがないように・・・

次に、カートリッジに付属している、シールを水栓本体に貼ります。
これは取り外した水栓カバーを戻すときにどこまで戻すかの目安になるので、▼シール を忘れずに貼り付けましょう
下の写真ではレバー外した後に貼っていますが、いつでも構いません。

KVK水栓KF389に交換前にシールを貼る
▲シール(合わせる と書いてある)を貼ると、元に戻す際の目印になります

水栓の取り外し方とカートリッジ交換

レバーハンドルの上にあるカバーを、マイナスドライバーや薄いヘラでとって外します。
今回の場合は、ツメでとれました。

KVK水栓KF389のカバーはずす

次にカバーの中にあるネジをプラスドライバーで外します。
ここで外したネジは、カートリッジ付属のネジと交換することになります。
ネジを外すと、レバーハンドルが取れます。

KVK水栓KF389の外したレバー


レバーを外すと交換するカートリッジの先が見えますが、この時点ではまだ取り外しできません。
カートリッジが入っている上部の六角形の部分(カートリッジ締め付けナット)をレンチで回して外すことになります。
この六角形部分の幅は約35mmあるため、普通のレンチでは大きすぎて回せません。
購入した水道用レンチ(モーターレンチ MF230)で回して外します。

なお、下の写真の状態で水がじわっとあふれ出てくることを確認できました。
水漏れの原因はここからのようです。

ここまでの作業であれば、ドライバーのみで可能です。
ここで水があふれてくる場合カートリッジ交換で直る可能性が高いと思われます。
いったんここまで状況を確認して、そのあと考えてみるのも一手だと思います。

ハンドルレバーを交換する場合は、ここまでの作業で交換可能です。

KVK水栓KF389のレバーを外した本体と、外すためのナットの大きさ

回す前にまずKVKの取り外し工具を水栓根元の穴に引っ掛けます。

KVK水栓KF389を外すための保持工具のひっかけかた

外す際は、モーターレンチ、固定工具(PG26)の両方を持って、レンチ側を反時計回りに回します。
固定工具側は、時計回りに力がかかることになります。
手の感覚的には、あくまでも上のレンチ側を回して、下側は台座が動かないように抑えているイメージです。
最初は少々固いですが、少し外れた後は手で回せて取り外せます。

KVK水栓KF389のカートリッジを交換するために水栓ナットの外し方

六角形の部分が取れれば、交換するカートリッジを取り外します。
今回はカートリッジは手では固くてとれず、ペンチでつかんで引き抜きました。
ここまでで分解は完了です。

KVK水栓KF389の水栓ナットを外したところ
KVK水栓KF389のカートリッジを交換するために引き抜く

とれたカートリッジを確認します。

このときは、涙型のパッキンがカートリッジと一緒に外れず、水栓内部に残っていました。
カートリッジの新旧を確認すると違いがわかります。
これは手でつまんで回収できました。

KVK水栓KF389の新旧カートリッジ
KVK水栓KF389のカートリッジを引き抜いたところ
カートリッジを外した状態。黒いパッキンが残っている。
KVK水栓KF389の新カートリッジと入れる場所
水栓内に残っていた黒いパッキンを外した状態と、新しいカートリッジ

新しいカートリッジを入れます。
前と書いてある方を手前にしてセットします。

KVK水栓KF389の新カートリッジを差し込んだところ
新しいカートリッジをさした状態

水栓の戻し作業

この後は、逆の順番で戻していきます。
レンチで外した、カートリッジのふたを取り付けます。
まずは手で回せるところまで回します
シールの位置が少しずれています。

KVK水栓KF389のカバーを手で回している限界
手で回せるところまで回した状態

最終的にはシールが合う位置まで戻すために、最後はレンチで締めます。
取り外し時とは逆に締めるため、下側の固定工具(PG26)のつけ方は逆向きになります
上のレンチ側を時計回りに回して、下側は台座が回らないように抑えるイメージです。

KVK水栓KF389の外した水栓ナットを取り付ける回し方

レバーハンドルをセットし、カートリッジ付属の新しいねじを締めます。
最後にカバーをつければ完了です。

洗面所下の止水栓をゆるめて、温水・冷水ともに流れることを確認します。

水栓交換のまとめ

素人でも自分で交換でき、無事水漏れがないことまで確認できました。
カートリッジを交換することで、レバーハンドルの動きが固いなどの症状も改善されます。

業者に依頼すれば、出張料・技術料もかかります。
部品代以外で、13000円~20000円程度はかかるようです。
取り外し専用の工具を使うものの、難易度は高くありませんので、やる気があれば素人でも可能です。
私も初めての水栓の交換修理で少し不安でしたが、落ち着いてひとつづつ手順を踏んで作業することで、無事に自分で修理できました
作業の参考になれば幸いです。

KVK混合水栓の型番(品番)と、対応するカートリッジの一覧は、下の記事で確認できます。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

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