わが家では、2013年からPanasonicのドラム式洗濯乾燥機(NA-VX8200R)を使っています。
よく乾燥してくれるので、家事を助ける家電としてなくてはならないのですが、ほこりや自分のうっかりで壊れることがあり、そのたび分解して修理してきました。
この記事は、下の悩みを持つ人におすすめです。
・ドラム式洗濯機でエラーが表示され、動かない
・洗濯機のゴムパッキンがはずれてしまった
・掃除で歯ブラシを落としてしまった
・洗濯機の分解、直し方を知りたい
分解、修理を業者に頼むと、修理代は10000円以上はします。
買い替えも高価ですし洗濯機は毎日使いますので、しばらく使えないと困ります。
分解というと難しそうですが、ネジを外してパネルをとる作業がほとんどとなります。
修理や分解しての掃除で、長く使うことができます。お困りの方はご参考にしてください。
作業難易度 | どこまで分解するかにより異なる。 作業した範囲では、給水弁の交換が最も難易度が高かった。 |
作業時間 | 10分~3時間 |
道具 | プラスドライバー ラジオペンチ(パッキンの再設置時) |
交換部品 | ゴムパッキン交換の場合・・・窓パッキン 給水弁交換の場合 ・・・給水弁 |
洗濯機に水が流れない状態(給水エラーU14)の場合は、以下の記事もご参照ください。
機種により、交換部材の種類は細かく分かれています。
この記事の下のほうに対応する洗濯機の型番を記載してますので、合うものを探します。
掃除で歯ブラシ等を落としてしまった場合は、まずはピックアップツールを試すのがお手軽です。
修理は自己責任でお願いします。自分で修理をすると保証を受けれなくなる可能性があります。ご注意ください。
なお、メーカー修理の金額は、窓パッキン交換の場合は22000円程度が目安のようです。
引用:Panasonic 修理診断ナビより
洗濯機の修理の準備
洗濯機の修理の経歴
2013年に購入してから、保証期間の業者訪問修理を含め、何度か分解・修理をしています。
時期 | 対応者 | 状況・対応内容 |
2013年9月 | ー | NA-VX8200をEDIONで購入。5年保証に入る。 |
2014年 | メーカー訪問修理 | 乾燥時間がだんだんのびて、最後は乾燥できないU04エラーが頻発。 保証期間内の無償対応。 本体側に固定されていた「乾燥フィルター(奥)」を交換型にかえてくれた。 |
2017年7月 | 電気屋訪問修理 | 水漏れ発生。原因はホコリによるヒートポンプのつまり。 発生前は、乾燥フィルターの目詰りエラー(U04)が頻発していた。 ヒートポンプを交換修理。保証期間内の無償対応。 |
2020年1月 | 自分 | 服をフタにはさんだ状態で洗濯してしまい、パッキンはずれる。 分解修理して復旧! |
2020年9月 | 自分 | 水が洗濯槽に流れていかず、洗濯ができない。U14エラー 給水弁(AXW29A-2330)を楽天で購入して交換。無事復活! 詳細はこちらのページを参照ください。 |
2022年10月 | 自分 | またしても服をフタにはさんで洗濯、パッキンまたはずれる・・・ 分解修理で復旧! |
下の写真は、パッキンがはずれたときのものです。この状態になると修理は分解しないとできません。
家族全員分の洗濯乾燥で毎日使っていたので、すぐ修理しないととても困ります。
最初は途方にくれましたが、ダメ元で分解してみてその日のうちに直すことができました。
この時はパッキンを外してしまったのですが、邪魔にならなければそのままにして分解した方が良いと思います。分解後に、パッキンやワイヤーの取り付け具合の最初の状態がわかりやすいためです。
ただ、パッキンが破損していると交換の必要もあるのでその見極めも必要です。
わが家の場合は破損は少しだけだったので、そこは接着剤でごまかしました。
またパッキンや部品の位置関係を把握するために、写真を撮っておくのもおすすめします。
パッキン破損以外にも、使い捨てオムツを洗ってしまい吸水ポリマーが洗濯槽内にぶちまけられる事件がありました。
このときは分解せずに水をためて取り除き、何度か選択をから回しすることで何とかなりました。
洗濯物に絡まった給水ポリマーを取り除くのが曲者でした。
ゴムパッキンの交換部品を探す
ゴムパッキンが破損していて交換する場合は、洗濯機の型番に応じたパッキンが必要です。
破損したゴムパッキンを利用した場合、水漏れする可能性があります。
洗濯機の機種と、対応するパッキンの一覧になります。
パナソニック洗濯機のモデル名(型番) ※アルファベット順 | ゴムパッキンの部品コード |
NA-VT8000L NA-VT8000R NA-VT8200L NA-VT8200R NA-VX3101L NA-VX3101R NA-VX5000L NA-VX5000R NA-VX5100L NA-VX5100R NA-VX5200 NA-VX7000L NA-VX7000R NA-VX7100L NA-VX7100R NA-VX710SL NA-VX710SR NA-VX7200L NA-VX7200R NA-VX8200L NA-VX8200R NA-VX820SL NA-VX820SR | AXW212-7PJA 楽天で見る Yahoo!ショッピングで探す |
NA-SVX80AL-W NA-SVX80AR-W NA-SVX870L NA-SVX870R NA-VX300AL-W NA-VX3600L NA-VX3800L NA-VX3900L NA-VX5E3 NA-VX5E4L NA-VX5E4R NA-VX5E6L NA-VX5E6RNA-VX5E7L-W NA-VX5E7R-W NA-VX700AL-W NA-VX700AR-W NA-VX7600 NA-VX7700L NA-VX7700R NA-VX7800L NA-VX7800R NA-VX7900L NA-VX7900R NA-VX800AL-W NA-VX800AR-W NA-VX85E8R NA-VX8600 NA-VX860S NA-VX860 NA-VX8700L NA-VX8700R NA-VX900AL-N NA-VX900AL-W NA-VX900AL NA-VX900AR-N NA-VX900AR-W NA-VX900AR NA-VX900BL-S NA-VX900BL-W NA-VX900BL NA-VX900BR NA-VX9600 NA-VX9700L NA-VX9700R NA-VX9800L NA-VX9800R NA-VX9900L NA-VX9900R | AXW212-9SV0 楽天で見る Yahoo!ショッピングで見る |
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なお、末尾のLは扉が左開きで、Rは右開きを意味しています。
洗濯機をあける
最初に以下の2点を忘れずに行います。
給水ホースのはずし方
引用:パナソニック 給水ホースの取り付けと外し方について
天板を取るためには給水ホースを外す必要があります。
外した時に水がでてくるので、雑巾などで受けながら外します。
天板パネルをはずす
次に天板をはずします。
外すねじは、大きく3か所あります。
- 乾燥フィルター部分
- 左右1か所づつの隠しねじ
- 背面の上側
この3か所の外し方を説明します。
乾燥フィルター部分はねじが4か所見えているので、外します。
この奥に乾燥に使われるフィンがあります。乾燥フィルターでキャッチしきれないホコリが大量にたまってくるので、ここはときどきはずして掃除したほうがよいです。
左右の隠しねじを1本づつ外します。
ねじを隠しているキャップは隙間をマイナスドライバーで押し上げると取れます。
天板背面側にねじがありますので、ここも外します。
ここでねじを落とすと取り出すのが面倒なので慎重に・・・
ねじがすべて外れたら、天板を外します。奥にスライドさせながら持ち上げる感覚です。
給水弁を交換する場合はこの時点で部品が見えています。
しかし狭いスペースに固定されており、この状態では交換することがができず、この後の正面パネルを含む他の部品も結局はずしました。
ドアの取り外し
正面についているドアを取り外します。
この部品は他の部品に影響をうけず、一番先に取り外しすることも可能です。
正面パネルをとるためには、先に外す必要があります。
ドア外しのポイントは、常に本体側のねじを外し、ドア側のねじは触る必要がないことです。
まず本体側の見えている2か所のねじをはずします。
カバーがとれるので外します。この時点ではまだドアはしっかり本体についています。
カバーをとると、本体とドアの接合部分がみえますので、固定しているねじ2か所をはずします。
ドアは本体側にツメで固定されているので、急に落ちることはありません。
本体と固定しているねじがとれれば、ドアの本体をしっかり持って、接合部分を上に持ち上げてドアを外します。
操作パネルの取り外し
次に天板側に戻り、操作パネルを取り外します。
上から見えているねじを外していきます。
パネルは外れますが、電気系のコネクタが接続されていますので、マイナスドライバーなどでフックを抑えつつ、コネクタの結合部分を外します。
下の写真は、操作パネルを裏側から見た状態のコネクタ接合部分です。
コネクタの結合を外すとパネル部分を分離できます。
正面下側のパネルをはずす
まずは正面下側、足元のパネルをはずします。3か所あるネジを外します。
水もれの疑いがある場合は、ここだけ外せばもれている状況がわかります。
わが家の水もれ発生時は、上から水が垂れて溜まっていることが確認できました。
パネルを少し下にずらしながら手前に引くと外れます。
正面パネルの取り外し
操作パネルと、ドアが取れた状態、足元のパネルがはずせると、正面の大きなパネルを外すことができます。
同じように見えている場所のねじをはずしていきます。
見逃しがちですが、洗剤投入口にも1つねじありますのではずします。
いよいよ正面がむき出しになります。メカ感ありますな~
ここまで見えれば、分解は一旦完了です。
歯ブラシを洗濯機内に落とした場合も、右上部分の黒いゴムホースを外せば取り出せる可能性があります。
給水弁を交換する場合はさらに分解が必要でして、こちらのページを参照ください。
おまけ:閑話休題 せっかくなのでついでに掃除
この状態であれば、乾燥時の通風孔となっているゴムホースを簡単に取り外せます。この部分はホコリがすごくたまっているので、ついでに掃除します。
外れたゴムパッキンを取り付ける
はずれたゴムパッキンを取り付けます。
その後にゴムパッキンを固定している2本のワイヤーの取り付けしますが、これがなかなか厄介です。
特に1本はかなり取り付けにチカラとコツがいりました。
ゴムパッキンを元の位置に取り付けます。ゴムパッキンと本体側をよく観察すると取り付け位置がわかります。
次に1本目のワイヤーを元の位置にとりつけます。
ワイヤーの片方を本体につけて、パッキンの周りを一周回してワイヤーの逆側を本体に引っ掛けます。
下の写真では、バネ状になっている箇所のフックを本体にひっかけています。
しかし実際の作業は、逆側のフックを本体にひっかけて、一周回してバネ側を引っ張って引っかける方がよいです。ばね側の下にある輪っかにラジオペンチの先かドライバーなどを引っかけて伸ばします。
下の画像が、一周回して引っかかった状態です。
もう1本のワイヤーも同じようにパッキンを一周させて取り付けます。
こちらのワイヤーは、本体ではなくワイヤー同士でフックを引っ掛ける必要があります。
この修理作業の中で一番難しく、チカラがいります。
工具を使って格闘して、なんとか引っかけることができました。
フックの先でケガしないようにご注意ください。
無事に取り付けできると下の写真の状態になります。
ゴムパッキンが元通りになれば、はずしたのと後は逆の順番で取り付けを行います。
操作パネルのコネクタ結合をした段階で、一度電源が入るか確認するのも良いと思います。
パナソニックのドラム式洗濯乾燥機を分解修理:まとめ
洗濯機を開けるというととても無理そうに思えますが、順番通りにすれば開ける自体はそんなに難しくありません。
わが家では修理しながら掃除もこまめに行うことで、毎日洗濯+乾燥を使いながら10年を超えて使用できています。
特に年数が経過しており買い替え時期であれば、ダメ元で分解して修理するのもありだと思います。
今回はゴムパッキンは交換しませんでしたが、洗濯時にドアの下から少量の水が垂れてくるようになりました。
洗濯時に数滴垂れる程度なので雑巾で軽くふけば済みますが、おそらくゴムパッキンが少し破れたためと思われます。
ゴムパッキンの破損部分を接着剤でくっつけてはいますが、表面がざらざらしており、微妙なスキマからほんの少しづつ水が漏れだしているのだと思います。
洗濯機に水が流れない状態(給水エラーU14)、給水弁の交換は、以下の記事もご参照ください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。